VRを活用した地域とつながるプロジェクト

大牟田に暮らすシニアや若者たちと一緒に、大牟田市内の好きな場所や懐かしい場所を360度カメラで撮影し、介護施設に入居する方々にVR(バーチャルリアリティ)映像見てもらうことで、「地域」や「人」とのつながりを生み出すプロジェクトを2022年12月から始動した。
このプロジェクトは、東京大学科学技術研究センターの登嶋健太さんが介護施設で働くなかで感じた課題から発案した 「VR 旅行」を、登嶋さんと一緒に、大牟田に合った形を探りながら実践するものです。例えば、介護施設に入居する方々に思い出の場所や国内外の観光地のVR映像を見てもらうと、「もう少し奥に行ってみたい」「目の前のものに触れてみたい」など気になるところが出てきて、自然と体や心が動き出してしまう。これは、テレビのように受動的に映像を見るだけでは叶わず、「体感」と「映像」が連動するVRならではの体験だと登嶋さんは語る。撮影者にとっても、見てもらう人のことを想像しながら撮影場所をグループで検討し、実際に360度カメラで撮影しに行くことは、これまでとは違った形で「地域」や「人」とつながり直すきっかけとなる。
また、これらの一連の体験は、地域におけるテクノロジー活用の文脈でも大きな可能性を持っていると考える。単に管理や効率化のためだけに新しいテクノロジーを導入するのではなく、「人の可能性を引き出すためのテクノロジー活用」を目指す取り組みのひとつとして、継続的に実施していきたい。

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