わくわく人生サロン

介護予防や健康増進分野で中心となっている「グループに注目して集うこと」を目的とするサロン(居場所)とは異なり、「一人ひとりに注目し、対話的な関係によってそれぞれの潜在的な力(自由)を引き出していくこと」を目指すを取り組みとして開催した。そこで得られた最大の気づきは、安心できる場において対話を行うと、人は役割から外れ、温まり、他者や社会への関心に開かれ、自然と動き出していく、ということである。この「温まる」ということが、これからの地域、社会を持続的で豊かなものにしていく鍵となると私たちは考えている。あわせて、「自らを知る」ことの方法の一つとしてセンシングを位置付け、企業の新たなサービス開発とリンクさせることで、人を客体化しやすいテクノロジー(データ)活用における新たな可能性を探索する機会となった。このことは、地域の福祉向上に資する取り組みを外部資金によって運営する可能性を示すものでもあった。「わくわく人生サロン」終了後、新型コロナウイルスの感染が拡大したが、その中でもできることを探り、デジタルデバイスを活用したオンラインでの対話機会を試行した。

超高齢社会「以後」の地域経営モデル 【中編】リビングラボの構造転換

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