公立中学校における総合的学習の時間

このプロジェクトは、「福祉について学ぶ」というテーマで、福祉分野で活動する専門職から話を聞くことからスタートしました。ただ、もっとも伝えたい「本人(人間)中心」という福祉分野において重要な考え方は、福祉分野の話を聞くということではなく、「学校生活の中で、生徒自身が大事にされること」を通じて体験的に学ぶ(感じる)ことの方が重要ではないか、という考え方へと展開しました。そのとき、生徒だけではなく、教育制度の中で大きな負担を負い、追い込まれがちな教員のみなさんも含めて考えることも重視しました。

具体的には、常に安心できるのんびりとした雰囲気を大切にし、「ポニポニメンバー(=大人)はぜんぜん完璧な人間ではなく、子どもたちと同じ失敗や悩みがある存在」という当たり前のことであるが教育の現場では表立って言いづらいことについて、これまでの人生を振り返りながら対話的に話をしました。また、子どもたちに人気があるアニメを一緒に観て、それを題材にアニメ好きなメンバーが中心となって子どもたちと話をしました。その他、オンラインでアメリカとつないで話をしたり、教員のみなさんの人生を振り返り、苦労や弱さを子どもたちと共有しました。

限られた時間ではありましたが、子どもたちと人としてつながる体験ができ、教室に入ることや学校に来るのが苦手な子が他の生徒の前で話をしてくれる瞬間もあり、地域で子どもたちを育てること、学校や教員メンバーをサポートすることについて、学びを深めることができました。

関連する活動領域

ポニポニの「社会システムデザイン」の取り組み