にんげんフェスティバル 2022 - IdentitieS 〜わたしの行方

一般社団法人大牟田未来共創センター(ポニポニ)、株式会社地域創生Coデザイン研究所は、2022年12月2日(金)・3日(土)・4日(日)の3日間、人や社会の未来を大牟田で体感できるイベント「にんげんフェスティバル2022」を初開催しました。今年は「IdentitieS(アイデンティティーズ)~わたしの行方」をテーマに、有識者・実践者との対話企画、テクノロジー体験、フードマーケットを実施し、全国から多くの方にご参加いただきました。また、当日は社会人・学生・クリエイターなど多様なバックグラウンドを持つ人たちが一同に会しフェスティバルを運営しました。普段はそれぞれのテーマに向き合い、取り組んでいる人たち同士の新たなつながりも生まれ、ここからまた何かが生まれそうな予感のする3日間となりました。

問いと対話 湯リイカ

東京工業大学 未来の人類研究センター長の伊藤亜紗さん、豊橋技術科学大学 教授の岡田美智男さん、日本女子大学 学長の篠原聡子さんなど、各分野で先進的でユニークな問いを生み出している有識者・実践者15名が大牟田に集結し、全12の対話セッションを行いました。大牟田内外からのべ240名の方にご参加いただき、これからのにんげんの暮らしや未来のテクノロジーについて対話を繰り広げました。
(参加者数:のべ240名)

テクノロジー体験

VR世界旅行!クイズツアー体験/3DVRで世界旅行特別体験

この体験は、東京大学先端科学技術研究センターの登嶋健太さんが、介護施設で働くなかで感じた課題から発案した「VR旅行」の価値を、フェスティバル参加者にも感じていただくものとして企画しました。例えば、介護施設に入居するシニアの方に、国内外のVR映像を見てもらうと、「もう少し奥に行ってみたい」など気になるところが出てきて、自然と体が動き出します。これは、テレビのように受動的に見るだけでは叶わず、「体感」と「映像」が連動するVRならではの体験だと登嶋さんは語ります。当日は、子どもからシニアの方まで多くの方が、笑顔になったり、歓声を上げたり、ついつい動き出してしまったりと、心と体が動き出すVRの不思議さを、思い思いに楽しんでいただきました。
※この「VR旅行」の一連の取り組み(撮影してみる・自分で見てみる・誰かに見てもらう)を、大牟田に暮らす方々と一緒に実施するプロジェクトが2022年12月から始動しています。
(体験者数:のべ100名)

鼓動に触れる!?心臓ピクニック体験

「心臓ピクニック」は、 NTTコミュニケーション科学基礎研究所で上席特別研究員を務める渡邊淳司さんらが開発したものです。この体験は、テクノロジーの力を借りて、わたしが普段意識することのない「わたし」(の身体)を感じなおすこと、と言えるかもしれません。自分の鼓動と同期して拍動するデバイスに感じる「生命(の息吹)」は、「にんげん」という存在のあり方、「にんげん」と機械の関係性をシンプルながらも本質的かつ、体験的な方法で問いかけるものです。当日は、大牟田駅前に設置したブースで、ゆっくりと自分や他者の心臓と向き合い、どこか他人とは思えなくなる白いボックスとの対話を、たくさんの方に体感いただきました。
(体験者数:のべ100名)

UZUUZU MINE うずうずマイン

大牟田駅前の歴史あるビルを、数年かけてゆっくりと解体しながら価値を高めていくプロジェクトがはじまり、にんげんフェスティバルでプレオープンしました。今回のフェスティバルはもちろん、終わってからも大牟田の人たちが持つ「うずうず」が湧き出してくる場となることを目指して、「UZUZU MINE (うずうずマイン)」と名づけました。ここに来たら大牟田や人間の未来が垣間見えたり、何かをはじめたくなるはずです。当日は、未来をのぞき見る装置「Popper(ポッパー)」もデビューし、訪れた方に楽しんでいただきました。

フードマーケット

フェスティバル期間中、大牟田周辺のおいしいお店、こだわりのお店のキッチンカーや屋台が大牟田駅東口・西口ロータリーに20店舗集結しました。大牟田市内外から多くの方が訪れ、おいしい食事や飲み物を囲みながら、のんびりしたり、対話を楽しんだりする姿が見られました。いつもとはちょっと違う駅前の賑わいが生まれた2日間でした。

にんげんフェスティバル
Ningen Societal Festival 2022
- IdentitieS 〜わたしの行方

会期 2022年12月2日(金) 12月3日(土) 12月4日(日)
会場 UZUUZU MINE うずうずマイン (大牟田市不知火町1-2-1)
aurea(旧大牟田商工会議所) (大牟田市有明町1-1-22)
大牟田駅東口・西口ロータリー ほか
主催 一般社団法人大牟田未来共創センター(ポニポニ)
共催 株式会社地域創生Coデザイン研究所
大牟田ビンテージのまち株式会社 (フードマーケットプロデュース)
後援 大牟田市
制作 クリエイティブディレクション 菊地玄摩 (UNIBA INC.)
デザイン 鶴岡章吾 (tool_design)
映像制作/撮影 岩倉宗一郎 (+I DESIGN)
設計監理 大庭早子 (大庭早子建築設計事務所)
施工 坂本篤史 (株式会社三協化研)
照明 種子島ゆり (Yu light)
植栽 浅田英司 (Ordinary+Scape)

にんげんフェスティバル 2022 - IdentitieS 〜わたしの行方

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